花巻北高校 宇宙教育プログラム 第2報
岩手医科大学薬学部では大阪大学蛋白質研究所超分子構造解析学研究室、宇宙航空研究開発機構(JAXA)有人宇宙技術部門きぼう利用センター、 UP花巻、SpaceBD、Space Valueのご協力の下,構造生物薬学分野の阪本泰光教授が中心となり、花巻地域活性化プロジェクト UP花巻の一環として「花巻北高校 宇宙教育プログラム」を9回にわたって実施しました。このプログラムでは、岩手医科大学薬学部の3年生4名、4年生3名、5年生1名も手伝っています。
花巻北高校の生徒が調製したサンプルを用いて、国際宇宙ステーション「きぼう日本実験棟」の微小重力環境と地上でタンパク質の結晶化を行いました。生成した結晶については、世界最大の放射光施設SPring-8でX線回折強度データを収集しました。その結果、「きぼう日本実験棟」で得られた結晶からは地上で得られた結晶よりも分解能の高いデータが得られたことがわかりました。今年3月には、花巻北高校生がタンパク質構造解析の専門ソフトを用いて、タンパク質と化合物との相互作用を立体構造から確認しています。現在、花巻北高校では学内での発表会に向けて立体構造の精密化を進めています。
Space BDからのプレスリリースが こちら にアップされていますので,そちらもご覧ください。