研究成果:生合成酵素による抗がんシード化合物の創出

天然物化学分野の田浦太志教授および富山大学大学院の棚谷綾介さんを中心とする共同研究グループは、アサ(Cannabis sativa)のプレニル基転移酵素CsPT4と合成基質の反応で得られたOプレニル化カルコン誘導体(下図)が、膵臓がん細胞に強い毒性を示すことを報告しました。生合成酵素に関する基礎研究が創薬シードの発見につながったもので、今後の展開が期待されます。

発表論文1Tanaya R. et al., Org. Lett., 25, 8601−8605 (2023) Link
発表論文2Tanaya R. et al., Biol. Pharm. Bull., 47, 449−453 (2024) Link

*プレニル基:天然物に見られる特徴的な鎖状構造で、これが結合すると生物活性が向上すると考えられている。

一覧に戻る