この度、臨床薬学講座・臨床薬剤学分野の高橋宏彰助教が、2024年度 日本医療薬学会 Postdoctral Awardを受賞しました。この賞は、医療薬学分野に関する研究課題に取り組んだ学業活動により学位を取得した医療薬学会会員を対象に、優れた学業研究を修め将来性が期待できる者に授与されるもので、岩手県からは初の受賞となりました。
学位論文題目は、「抗上皮成長因子受容体抗体薬に起因する皮膚障害の重篤化予測に関する研究」で、抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体薬による皮膚障害の重篤化に影響を及ぼすリスク因子の解析や皮膚バリア機能の指標となる経皮水分蒸散量を定量的に評価することで、皮膚障害の重篤化を予測し、回避することを目的とした研究です。研究から得られた知見をもとに、抗EGFR抗体薬による皮膚障害の重篤化が予想される患者さんに対して予防的にあるいは早期から皮膚障害対策を強化することで、患者さんの苦痛軽減や治療継続に繋がることが期待されます。
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