「総合的な探究の時間」の活動で高校生が創剤学分野を訪問
高校の授業である「総合的な探究の時間※」のヒアリングのため、岩手県内のH高校の生徒さん1名が創剤学分野を訪問されました。
これまでの調査の中で添加物からくすりに興味を持ち、創剤学分野の主研究テーマであるDrug Delivery System (DDS)を深く知りたいとのことでした。下調べを丁寧にしてきており、DDS以外でも創剤学分野の研究テーマについて、積極的に質問をしてくれました。
くすりを必要な時、必要な部位に必要な量だけ送り届けるDDSは、様々な技術の集約によりもたらされるものであり、DDSの基本概念、がんに集積するリポソ-ム、皮膚を介してくすりを吸収させる技術などの説明をさせて頂きました。
1時間ほどのヒアリングでしたが、「楽しかったし勉強になりました」、と感想を述べてくれました。非常に前向きに取り組む姿には感銘を受けました。
※ 学習指導要領の改訂により、高等学校の「総合的な学習の時間」が、2022年度から「総合的な探究の時間」に変更されます。「総合的な探究の時間」では、生徒が主体的に課題を設定し、情報の収集や整理・分析をしてまとめるといった能力の育成を目的としています。一部の高等学校では、既に「総合的な探究の時間」が設定されており、今回はご本人から直接、大学の窓口にヒアリングの申し入れがありました。