くすりの効き方の不思議さ・面白さ
・・・(4)
令和3年5月17日
ゴールデンウイークに突入し、
ずいぶんと間が空いてしまいました。
前回の投稿は4月末で、最近は自分の体質について書いています。突然の頻脈、というものも、心臓それ自体には問題はなさそうで、結局体質的なもので仕方ないですし、あっ、また起きたか、すぐ治まるだろうで済みます。しかし、自分ではコントロールできない不安感、焦燥感、4年間くらいもの間これら不定愁訴にもがいていたとき、感じている症状をとらえては診察を受けていました。前回の投稿では、のどに何かがつかえるような違和感で、消化管の内視鏡検査をしたことについて書きました。結果的にはすでに治っている十二指腸潰瘍の所見がみられただけでした。私が服用していた胃腸薬を「よく効くやつだな」、と言った私の同級生は、「比較的年令の若い十二指腸潰瘍は治ることが多い」と言いました。このことが本当に自分自身の経験としてわかったこと、ほかに重大な問題がないことがわかったことは大きな収穫でした。先生の「あんた、これくらいならだ~いじょうぶ、心配ないよ!」にも勇気づけられました。共感と励まし、というのは大事です。時として薬以上の効果が発揮されることもあると感じます。
不定愁訴のきっかけは、自分の歴史の中では大きな出来事で、このよもやま話の最終回に書きたい、と思います。どんなことにも終わりの日は来るというものですね。
今日は別の悩みを書きます。中学くらいからでしょうか、私は頭痛に悩まされていました。ひどいときには吐き気も伴いました。とはいえ、一晩ぐっすり眠ってしまえば翌朝はスッキリ目覚め、完治するので診察を受けるほどではなく、そのまま成人してしまいました。
痛み方は、頭が締め付けられるような痛みで、肩こりから来ているのだと思います。徐々に、市販の頭痛薬というものを探す必要が出てきました。現在服用している市販薬は、使い始めて確実に20年経過しています。これも薬の効き方の不思議さ、ですが、私の常用している薬はドラッグストアで購入できる「頭痛薬」の代表選手というわけではないと思います。もちろん置いていないドラッグストアはないくらいによく見かけるものではあります。効くのですから、変える必要はないのですが、このシリーズを書き始めてからは、一回ほかのものを試してみるか、という気になっています。
診察も受けていないので、本当に肩こりを伴う筋緊張性頭痛とよばれるものだと自己判断してはいけないですね。年齢も年齢ですから、一度は脳ドックのような検査が必要かもしれません。この頭痛とは人生の半分以上つきあっていますので、今日は症状が出るかな、という予期ができます。そこで、規定量服用してみますと、約1時間もすると、頭痛は軽減します。実は私が常用している一般用医薬品は頭痛に効くと思われる主要な3成分が配合されています。そのうちの1つの成分について調べてみました。その成分の血液中の濃度は、服用後2時間ほど経過すると最高血中濃度に達するようです。私が感じる頭痛の軽減には1時間ほど要しますが、そのころには、最高血中濃度の半分ほどになっています。念のために、ですが、最高濃度に達するのが2時間で、1時間はその半分だから半分の濃度になるということではありません。単なる偶然です。また、私自身の頭痛が軽減するためには、私の体内で、一般に最高血中濃度の半分くらいになっていれば効果が出始める、ということなのかもしれません。あくまでかもしれない、であって、この点を明確にするためには、自分自身の血液を採取していただいて、どのくらいの血液中濃度に達すると効果が出るのか、を検証する必要があります。奥が深いですね。私が調べて書いた上記のことは私自身のデータではありません。実際に私自身の体内での薬の動きを調べて全く異なる結果になるようなことがあったら、その理由を突き詰めてみたいですね。「くすりの効き目の不思議さ」といえるでしょう。