くすりの効き方の不思議さ・面白さ・・・(14)
令和3年9月1日
ついに9月!またもや更新するまでにだいぶ時間が空いてしまいました。
前回は、「今度こそは、くしゃみを抑える薬について思うところについて書いてみたいと考えます。」と書きました。
このことは、意外と奥が深いような気がして、間違ったことを書いてしまわないか、ととても気になります。
くしゃみはどのようにして出るのか。きっと、体の中で何かが何段階か起きて結果的にくしゃみが出るのだろうと思います。
また、くしゃみをおさえる薬はくしゃみが出るまでのどこの段階をおさえてくしゃみが出ないようにしているのか。
と考えていると、くしゃみがどうしておこるか、薬はどうやってそれを軽くするのか、薬のいろいろな作用、ということに思いをはせることになります。
くしゃみ、とくれば、花粉症を連想します。そこで、花粉症の治療薬のサイトを訪問しました。
花粉症とそのメカニズムという記事がありました。
花粉症とは、鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされることをいい、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。メカニズムとしては、アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、体内に抗体が作られマスト細胞という細胞に結合します。その後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出されることにより鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます。
また、花粉症の他にダニなどのアレルゲンによって引き起こされる鼻炎は通年性アレルギー性鼻炎と呼ばれます。最近では花粉症と通年性鼻炎の併発や、複数の花粉に反応する花粉症など、ほぼ一年中症状に悩まされるという人も少なくありません。
(https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever)
と書かれています。
こちらの記事から、花粉症は、「鼻腔内に入ってきたスギ等の植物の花粉に対する免疫反応によって鼻水等の症状が引き起こされる」わけですが、それには、
アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、
↓
体内に抗体が作られ
↓
マスト細胞という細胞に結合します。
↓
その後再びアレルゲンが侵入すると、
マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出される
↓
ことにより鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます
という風に、1.アレルゲン(アレルギーの原因になるもの[花粉、ダニ、ほこりなど])が鼻腔内の粘膜に付着する段階から、2.体内に抗体が作られ、3.マスト細胞に結合し、4.アレルゲンの再侵入、5.マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出される
という5段階といえるように思います。これら5段階のどこを起こらなくしても、アレルギーは軽くなるように思えます。
さて、ここで、花粉症の薬の説明をみてみましょう。同じサイトです。(https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever)
このページには、特定の花粉症の薬が出ています。必ずしも特定の薬の特徴を書くことを意図していないことをお断りしておきますが、花粉症の薬の効き方として、
抗アレルギー作用+抗ヒスタミン作用+抗炎症作用
の3つが書かれています。前述の1~5のうち、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出される段階に対抗するのは抗アレルギー作用でしょうし、アレルギー誘発物質が作用するのをおさえる段階が抗ヒスタミン作用でしょう。1~5の結果、くしゃみが出るまえに鼻がぐしゅぐしゅ(?)
するときにはおそらく炎症があるでしょうから、それをおさえるのが抗炎症作用と考えてそれほど間違ってはいないと思います。
これで、最初の疑問の
くしゃみはどのようにして出るのか。きっと、体の中で何かが何段階か起きて結果的にくしゃみが出るのだろうと思います。
また、くしゃみをおさえる薬はくしゃみが出るまでのどこの段階をおさえてくしゃみが出ないようにしているのか。
これらはほぼ解決したかと思います。
近頃思うのは、やっぱりコロナウイルス感染をしないことです。咳が出そう、あるいは、軽くとものどに痛みがある、ということには神経をとがらせています。