くすりを必要な時、必要な組織に必要な量だけ運ぶことができたら
有効にくすりを利用でき副作用もなくなります。
長時間体内に留まることができれば、服用回数を減らすことができます。
最先端の技術を駆使してくすりの体内での動きを制御するのが創剤学であり
新たなキャリアの創生と臨床適用剤形の改善を目指しています。
薬学部にしかないくすりの剤形を扱う当分野は、
体内でのくすりの動きを制御することにより医療に貢献しています。
主な研究内容
- リポソ-ムのキャラクタリゼ-ションと生物学的有用性に関する研究
- 脂肪乳剤(ILE)によるオーバードーズ治療のメカニズム解明
- 月経前症候群(PMS)緩和製剤の研究
- 臨床課題に対する改善を目的とした製剤研究
- 岩手県産資源の有効活用を目的とした機能性の探索と製剤化研究
担当講義
創剤学1 (2年後期) |
物質輸送、複合体形成、物理平衡、物質の溶解、分散系、製剤材料の物性など、製剤化を果たすための基本技術のものとなる理論を学びます。 |
創剤学2 (3年前期) |
製剤用素材としての高分子化合物について基礎的な物性と製剤への応用、医薬品原料としての粉体の特性などについて理解を深めます。 また、日本薬局方に基づき、医薬品製造に重要な製剤試験法や、くすりとなるために必要な全剤形を学びます。 |
薬物送達学 (3年後期) |
創剤学1および創剤学2での学びを基盤に、各製剤の特性や医薬品の製造における単位操作、製造機械、品質管理を学びます。 さらに、薬物送達システム(Drug delivery system: DDS)について詳しく学び、有効な治療を可能にするために必要な医薬品について総合的に学びます。 |
創剤学実習 (3年後期) |
日本薬局方に収載されている製剤試験法を実施し、技術と知識を習得します。その他、リポソームを調製し、その特性を学びます。薬剤師として習得すべき医薬皮の製造、評価、創成の基礎形成を行うために、実習を通して座学で得た知識を定着できます。 |
日本薬局方概論 (4年前期) |
医薬品の規格基準書である日本薬局方のうち、通則、製剤総則、一般試験法を中心に解説します。収載されている全ての剤形の特徴や製造方法、評価方法を習得することで、薬剤師として医師や患者に最適なくすりを提案できます。 |
メンバー
准教授
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杉山 育美 Ikumi Sugiyama 担当講義: 創剤学1、創剤学2、薬物送達学、日本薬局方概論、薬学実践英語2、創剤学実習、卒業研究など ・公認スポ-ツファ-マシスト 日本薬剤学会代議員、日本DDS学会評議員 |
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