南昌病院介護体験実習は、2年次の通年科目である早期臨床体験「医療人としてのヒューマニズム」の中で行われている実習です。矢巾町にある南昌病院のご協力を得て実施されています。今年は5月9日〜11日に、2年生は3グループに分かれ、各グループ1日ずつ実習を行いました。
午前は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などのリハビリテーションスタッフと学生がそれぞれ1名ずつペアになり、マンツーマンでご指導いただき、患者様とコミュニケーションをとりながらリハビリテーションの簡単なお手伝いをさせていただきました。始めは緊張感が見て取れる学生も、ご指導のおかげで時間の経過とともに笑顔で応えられるようになりました。学生からも、リハビリテーションスタッフのアドバイスのおかげでコミュニケーションが取れるようになったなどの声が聞こえました。
病院が患者さんに提供している給食体験を挟んだ後、午後は栄養管理について管理栄養士の先生に講義していただきました。実際に体験した病院給食を例にお話していただき、体験に基づいて学習することができました。その後、輸液や経腸栄養で用いられる栄養剤の味見体験や、高カロリー輸液用キット製剤の開通体験を通じ、飲み込みが困難になってしまった患者さんの栄養管理に用いられる薬剤について学びました。実際に薬剤に触れながら注射剤の配合変化や経管栄養時に用いられる薬剤の簡易懸濁法などを体験し、介護の現場に必要な知識と技能を学びました。