この度、臨床薬学講座 臨床薬剤学分野の高橋宏彰助教が、令和6年度 日本薬学会東北支部奨励賞を受賞しました。この賞は、東北支部に所属する日本薬学会会員のうち、基礎薬学または医療薬学に関する優れた研究業績をあげた者に授与されるものです。
研究課題名は、「抗上皮成長因子受容体抗体薬に起因する皮膚障害の重篤化予測に関する研究」で、第46回東北薬学セミナーで受賞講演と授与式が行われました。抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体薬によるがん薬物療法を受けた患者さんの中には、皮膚障害が重篤化して治療を継続できなくなる場合があります。本研究では、皮膚障害の重篤化に影響を及ぼすリスク因子の解析や皮膚バリア機能の指標となる経皮水分蒸散量等の皮膚状態を測定することで、皮膚障害の重篤化を予測し、回避することを目的としています。本研究から得られた知見をもとに、抗EGFR抗体薬による皮膚障害の重篤化が予想される患者さんに対して予防的にあるいは早期から皮膚障害対策を強化することで、患者さんの苦痛軽減や治療継続に繋がることが期待されます。
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