創薬有機化学分野では、加齢に伴う慢性疾患に対する新しい治療薬の開発を目的に、メンバーそれぞれが「何を創るか(What to make)」、「どのように創るか(How to make)」について自由な発想を持ち、治療薬の候補となる新しい分子を創っています。我々と共に創薬研究を通じて世界に貢献してみませんか?
たった一粒の薬が、世界中の何千、何万もの
病める人々の心・命を救う力を持っています。
分野からお知らせ
一覧を見る- 2024.08.08
- 2024.06.11
- 2024.04.02
研究成果・実績
一覧を見る- 【2024原著論文02】” Enantioselective One-Pot Synthesis of Cyclopropane-Fused Tetrahydroquinolines via a Ru-Catalyzed Intramolecular Cyclopropanation “, Org. Lett. (2024)
- 【2024原著論文01】”Synthesis of 5-Amino-3(2H)-furanones via S-Methylation/Intramolecular Cyclization of γ-Sulfanylamides”, J. Org. Chem. (2024)
- 【2023原著論文01】”A Wnt/β-catenin signaling inhibitor, IMU1003, suppresses the emergence of osimertinib-resistant colonies from gefitinib-resistant non-small cell lung cancer cells”, Biochem. Biophys. Res. Commun.(2023)
主な研究内容
- 医薬リード化合物の合理的な設計と合成
- 生理活性物質を範とした生物活性メカニズム解明に有効な化合物の創製
- 医薬品開発を指向する新規な複素環化合物の合成
- 新規な骨格を有する不斉有機触媒を用いた不斉反応の開発
担当講義
【主な担当講義】
はじめて学ぶ大学の有機化学 (1年前期) | |
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高校有機化学と大学有機化学との橋渡し教育に力点を置き、大学で初めて有機化学を学ぶ上で重要な基礎的事項、特に有機分子の立体構造や構造式の書き方、命名法について学ぶ。また、この科目は、1年次後期で履修する「薬化学の基礎」、2年次で履修する「有機薬化学1」および「有機薬化学2」、3年次で履修する「有機薬化学3」を理解するための導入科目である。 | 河野富一、稲垣 祥 |
薬化学の基礎 (1年後期) | |
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薬学部の有機化学である薬化学における基礎的事項および有機化合物の立体構造について学ぶ。この科目は、2年次で履修する「有機薬化学1」および「有機薬化学2」、3年次で履修する「有機薬化学3」を理解するための基盤科目である。 | 辻原哲也 |
有機薬化学1 (2年前期) | |
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炭素-炭素多重結合が織りなす多様な有機化合物の化学を学習する。具体的には、アルケン、アルキンおよび芳香族化合物の命名法、構造、性質および反応について学ぶ。この科目は、3年次で履修する「有機生体制御化学」、4年次で履修する「実践医薬化学」を理解するための基盤科目である。 | 河野富一、稲垣 祥 |
有機薬化学2 (2年後期) | |
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代表的な炭素-ヘテロ原子単結合をもつ有機化合物を中心に学習する。これらの化合物に関連する官能基の構造及び性質について理解したうえで、特に、有機ハロゲン化合物、アルコール、フェノール、エーテル、エポキシド、アミン等の命名法、構造、性質、合成法および反応について学ぶ。この科目は、3年次で履修する「有機生体制御化学」、4年次で履修する「実践医薬化学」を理解するための基盤科目である。 | 河野富一 |
有機薬化学3 (3年前期) | |
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代表的な炭素-ヘテロ原子二重結合をもつ有機化合物を中心に学習する。これらの化合物に関連する官能基の構造及び性質について理解したうえで、特に、アルデヒド、ケトン、カルボン酸およびカルボン酸誘導体の命名法、構造、性質および反応について学ぶ。この科目は、3年次後期で履修する「有機生体制御化学」、4年次で履修する「実践医薬化学」を理解するための基盤科目である。 | 河野富一 |
有機生体制御化学 (3年後期) | |
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医薬品に含まれる活性発現部位や分子認識のコアとなる化学構造と生体分子との相互作用に着目し、医薬品を化学的な観点から理解し説明する方法を学ぶと共にそれら医薬品の合成例ついて考察し、炭素骨格形成、官能基の導入・構築・変換といった方法を駆使して複雑な有機化合物を合成する戦略について学ぶ。
この科目は、4年次で履修する「実践医薬化学」を理解するための基盤科目である。 |
辻原哲也 |
実践医薬化学 (4年前期) | |
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1年次から3年次までに配当された化学系薬学の講義では、分子が持つ官能基を基盤として、その立体構造、性質、反応および合成に関する基本的な知識を理解し、さらに医薬品との作用について学んできた。この講義では、これらの知識を疾患毎にスクラップ・アンド・ビルドしたうえで医薬品を化学的視点から学ぶ。 | 河野富一 |
薬学特論(衛生、分析、動態) (5年後期) | |
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主に、薬学基礎科目を再度復習し、最終学年を迎える準備を行う。 | 河野富一 (オムニバス形式) |
総合講義 (6年通年) | |
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6年間の薬学教育の集大成を目指して、「薬剤師として必要な知識及び技能」の再確認を行いながら、薬学教育の総まとめとする。 | 河野富一 (オムニバス形式) |
【実習】
薬学実習2(有機化学実習・天然物化学実習)(3年通年) 分野全教員 | |
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卒業研究1(4年通年) 分野全教員 | |
卒業研究2(5、6年通年) 分野全教員 |
メンバー
教 員
教 授 | 河野 富一 (Kawano Tomikazu)
平成3年 大阪大学理学部化学科卒業 所属学会:日本薬学会、日本化学会、日本癌学会、有機合成化学協会、日本ケミカルバイオロジー学会、日本がん分子標的治療学会 |
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准教授 | 辻原 哲也(Tsujihara Tetsuya)
平成15年 立命館大学理工学部卒業 所属学会:日本薬学会、日本化学会、有機合成化学協会 |
助 教 | 稲垣 祥(Inagaki Sho)
平成18年 福井大学工学部卒業 所属学会:日本薬学会、日本化学会、有機合成化学協会 |
所属学生<2023.4.1現在>
学部学生 21 名 (6P:9名、5P:5名、4P:7名)
当分野で博士(薬学)の学位を取得した学生<2023.4.1現在>
2 名
【卒業生就職先<実績:順不同>】
<大学院進学>
岩手医科大学大学院薬学研究科(2)
<病院>
岩手医科大学附属病院(4)、岩手県医療局(県立中央病院、県立中部病院ほか)(4)、医療法人巌心会 栃内第二病院、社会医療法人壮幸会 行田総合病院、東海大学医学部付属大磯病院、秋田大学医学部附属病院、新潟大学医歯学総合病院、独立行政法人国立病院機構 福島病院、秋田県厚生農業組合連合会(病院グループ)、医療法人 岩切病院、医療法人渓仁会 手稲渓仁会病院、千葉県病院局 他
<薬局>
株式会社ライブリー、日本調剤株式会社、株式会社ワークイン つくし薬局、株式会社オオノ、株式会社メディカルグリーン、有限会社アカイファーマシー、株式会社プリスクリプション・エルム&パーム、有限会社メディワークス盛岡、株式会社アイセイ薬局、シップヘルスケアファーマシー東日本株式会社、有限会社サンライズ薬局、ラッキーバッグ株式会社、株式会社アイセイ薬局、イクミグループ ミルキー薬局、クラフト株式会社、株式会社加藤 加藤薬局、アイングループ、株式会社ウィーズ、 他
<ドラッグストア>
株式会社マツモトキヨシ、株式会社サンドラッグ、株式会社ツルハ、ウェルシア薬局株式会社 他
<MR、メーカー、その他>
グラクソ・スミスクライン株式会社、和光純薬工業株式会社、総合メディカル株式会社、富士フイルムワコーケミカル株式会社、 他