植物は自己防御などの目的で多様な二次代謝産物を生産しており、我々はこれを医薬資源として活用しています。私達は二次代謝産物の生合成メカニズムを酵素や遺伝子などの分子レベルで解明し、植物バイオテクノロジーによる有用物質生産を推進します。薬用植物園での栽培や研究室での培養など、生きた植物にふれることも研究の一部です。
植物二次代謝産物の生合成メカニズム解明と応用をめざす
分野からお知らせ
一覧を見る- 2024.03.14
- 2023.05.08
- 2023.03.30
研究成果・実績
一覧を見る- Substrate-dependent alteration in the C- and O-prenylation specificities of Cannabis prenyltransferase. Biol. Pharm. Bull., 47, 449–453, 2024
- Comprehensive Review of Cannabis Including Cannabinoid Brain Function. Medical Research Archives, 11, 1–14, 2023
- Catalytic Potential of Cannabis Prenyltransferase to Expand Cannabinoid Scaffold Diversity. Organic Letters, 25, 8601–8605, 2023
主な研究内容
- 遺伝子発現情報を基盤とする植物二次代謝産物生合成経路の解明
- 二次代謝産物の骨格形成に関わるプレニル基転移酵素の機能解明
- 植物培養細胞を用いた生物活性天然物の生産機構の解明と応用
- 植物二次代謝産物の生物活性スクリーニング
担当講義
天然物化学1 (3年前期) | |
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生薬は薬草を中心とする天然の薬ですが、現在では、漢方製剤、生薬製剤として、病院や薬局で広く取扱われ、また、医薬品の製造原料としてもますます重要となっています。生薬を化学的に概説し、代表的な生薬について、その性状や基原、主要成分の化学構造、化学的性質や生合成、薬理・薬効、副作用などの化学的理解を目指します。 | 田浦 太志 |
天然物化学実習 (3年前期) | |
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近年、漢方薬の優れた効果が見直されており、生薬の取り扱いは薬剤師にとって必須の技能と考えられます。本実習では重要生薬の性状による鑑別、および化学的手法による確認試験について学習します。また、天然物化学の基本技術である抽出単離について学ぶため、オウバクから薬効成分のベルベリンを単離して分析します。 | 浅野 孝、 田浦 太志 |
天然物化学2 (3年後期) | |
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動植物・微生物の生産する天然有機化合物(天然物)は、多様な構造と生理活性をもち、医薬品を初めとして多くの有用物質を含む重要な化合物群です。これら天然有機化合物の化学構造による分類と生理活性を含む諸性質について学び、天然物化学の基礎を習得することを目標とします。 | 田浦 太志 |
メンバー
教授 |
田浦 太志 平成 6年 3月 九州大学薬学部薬学科卒業 平成 9年10月 九州大学大学院薬学研究科博士課程中退 平成 9年11月 九州大学薬学部 助手 平成11年11月 博士(薬学)の学位取得(九州大学) 平成19年 4月 九州大学薬学部 助教 平成25年 7月 富山大学薬学部 准教授 令和 5年 4月 岩手医科大学薬学部 教授、薬用植物園園長(現在に至る) |
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