くすりの効き方の不思議さ・面白さ・・・(10)
令和3年7月20日
転倒して、とっさに左手の手のひらをついて支えたものの、肩というか胸筋というか、そのあたりを伸ばしてしまったことがもとで新たな鎮痛剤のお世話になっています。鎮痛剤はいわゆるステロイドではない抗炎症薬のひとつです。
このような書き出しで始めた前回ですが、いろいろな経緯で、“薬がだんだん効かなくなってくること(薬剤耐性といいます)”についての勉強とそのまとめをする必要が出てきました。
薬剤耐性に関して、いろいろ調べているうちに、そちらも面白くなったり、なるほどなあ、と思うことがあったりで、すっかり更新が遅くなってしまいました。前回のよもやま話(22)を書いていたころから、次は新しい薬の効き目は実際どうなのか、ということを書いてみようと思っていました。よもやま話(21)で書いたように、夜中の痛みに耐えかねました。一時は、新しい薬で痛みがおさえられていて就寝時間が来たのに、また痛くて起きるくらいなら眠りに落ちたくないとまで思っていました。
とはいうものの、薬と自然治癒力の“協奏曲“で、まさに薄皮をはがすように痛みは軽くなってきました。夜中の食事はよろしくないので食事の時間は後ろにずらさず、鎮痛薬の服薬を就寝前にずらしてなるべく夜中の痛みが出ないような工夫(?)もしました。
肩を痛めてからひと月以上も経過しますが、ちょっと不思議に思っていることがあります。それは、この間、これまで生きてきた期間の3分の2かそれ以上悩まされてきた頭痛がほとんど起こらないのです。生活習慣上変えたことはないのですが、これはなぜだろう、と感じています。この理由は結構深いものがあるかもしれません。