医療の急速な変化にも自由な発想で柔軟に対応できる臨床能力に秀でた薬剤師を目指しましょう
薬学の最新知識のみならず、医療人としての総合的な知識、技能、態度を備えた薬剤師の養成することを目的に、学部開設以来今日に至るまで、1,300名を超える薬剤師を養成してきました。本学出身の薬剤師は、病院や薬局、公務員等、多岐にわたる職場において、県内・県外を問わず活躍しており、就業先からも高い評価をいただいております。
医学部、歯学部、薬学部、看護学部が同じキャンパス内にあり、現在の医療に欠かせないチーム医療を強く意識した学部間連携講義、いわゆる多職種連携教育が初年次から行われています。実務実習の現場のひとつである本学附属病院へは連絡通路一本で往来できる環境にあることから、薬剤師のみならず医師や歯科医師、看護師等の医療人の存在を身近に感じながら、臨床現場と密接に連携した実務実習が可能です。
何を学んできたか、すなわち、“学習歴”に焦点をあてた教育を実践していきます。
近年、「学位」や「学歴」ではなく、何を学んできたか、すなわち、「学習歴」に注目が集まっています。本学は、一般財団法人オープンバッジネットワークの会員となっており、本学で学んだ学修内容の知識・スキル・経験を目に見える形のデジタル証明(オープンバッジ)の発行を始めました。例えば、本学独自科目である「地域医療課題解決演習」は、患者さんを中心とする地域医療の実現のために、自治体関連施設等の訪問、関係専門職や地域住民へのインタビュー等をグループで実施し、学部や学年を越えた議論のうえで地域への提言をまとめることを学修方針とし、この科目の単位取得者には「オープンバッジ」が発行されます。学生は、本学でしか学ぶことのできない講義を中心にオープンバッジを数多く取得することで自分自身のストロング・ポイントを増やし、かつ、その内容を社会に強くアピールすることができます。種々の学びの深化は学修モチベーション向上につながり、薬学以外の様々な分野に対しても見分を広げることができます。本学は、他大学では決して学ぶことのできない「学習歴」の積み重ねを支援し、多様な社会において活躍できるオンリーワンの個性を持つ秀でた人材育成教育を実践していきます。
最先端の医療・創薬研究に全力で取り組んでいます。
研究においても学部内はもちろんのこと、他学部や本学附属病院との共同研究も盛んに行われています。研究内容は、基礎および応用研究や、臨床の現場を意識した臨床・実用化研究など多岐にわたり、現時点だけでなく10年後や20年後の医療を見据えた研究に携わることができます。
このように、充実した教育・研究環境を最大限に生かしながら、本学薬学部は、臨床能力に秀でた知識、技能および態度を兼ね備えた薬剤師養成教育を実践することを通じて、学生個々が自己成長しさらに自己実現を果たせるように、学生をサポートしていきます。
薬学部長 河野 富一
(創薬有機化学分野 教授)
最終更新日:2025年4月22日